世界を小さく考えるのも悪くない

私が担当している小学生の子が、先日、持っている消しゴムを机の上で転がして

「見て、この消しゴムの転がり方おもしろくない?」

って笑うんです。

見ると、コロコロコロ~~って転がるのではなくて、ゴロンゴロンって具合に転がっていました。

……ちょっとよくわからないわけですが、その子がおもしろいと言えばおもしろくなるものです。

一緒に笑って過ごすことができました(笑)

 

ところで選挙前です。

政治のことをここで書くつもりはありませんが、ニュースなどを見ていると確かに不安になる要素はいろいろあります。

被災地の方々は大変だったり、モノの値段はまた上がっていたり、中東の様子も見ていてつらいし、老後の年金が少ない話だったり、このごろ殺人事件が多い気がしたり……。

不安になると、この先この国はどうなってくるんだろう、10年後、20年後……世の中は…?

感受性は人それぞれですから、この国の将来を心配して今を生きることが本当につらくなるという方もいらっしゃいます。

 

もちろんこういった状況の中で、しっかりと考えて、変えられるところは変えていく、私(自分)ができることをやっていくことは大事なことだと思います。

その上で、楽観視するというわけではないですが、大きなことを考えると不安がどんどん大きくなるということも考えてみました。

大きなことを考えると不安がどんどん大きくなる。

逆かな。

不安がどんどん大きくなると大きなことを考えていく。

どちらが先かわかりません。

でも、確かに不安というのはふくらめばふくらむだけ、国のこと、地球のこと、宇宙のことに発展していくところはないでしょうか。

夫婦で何か話をしていてその話し合いがもつれたら、その話は今の話から少しずつ拡大していって、今の話…今までの話…これからの話…夫婦関係……人として………人生において………。

話がどんどん大きくなります。

不安が話を大きくするのか、話を大きくなると不安になるのか…。

 

わかりませんが、わかろうとすることをいったん横に置いて、一度小さな世界のことを考えてみてはいかがでしょうか。

今年の大みそかはどこで誰とどうやって過ごそうか。

通っている料理教室で次に何を作りたいか。

10月生まれの人って誰かいたかな。

急に寒くなったやん、何を着て外に出ようか。

何でもないことから、ちょっと考えておかないといけないことくらいの小さな世界にシュッと自分を置いてみます。

 

不安だって必要な感情の1つで、未来に対するそれがあるから現在を変える動機が生まれます。

それならそれでいい。未来を変えていきましょう。

でも、不安がふくらんで現在がふさぎこみすぎているなら、小さな世界を生きてみるのも一つかもしれませんね。

 

「世界を小さく考えるのも悪くない」
ありがとうございました。

 

季節の変わり目。
風邪など引きませんように。

投稿者プロフィール

島 幸樹
島 幸樹心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 生駒支部
「人は日々進化し成長し適応へと向かっている」

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