繊細な性格のおはなし
カウンセリングの時間は、相談者様にとってのそのときどきの問題点がありますから、もちろん一概には言えないのですが、ある意味で自分自身と向き合う時間というところはあります。
「わたしはわたしの性格が好きになれない」
そういったお話になることは少なからずあります。
そういった方に今日明日急に自分を好きになりなさいというのは難しいお話ですし、またそうすることが正しいのかどうかもクエッションです。
だからこれにも時間を掛けて向き合っていくことがカウンセリングの1つの「かなめ」といったところがあります。
ところで、私自身のことでいうと、私はかなり繊細な性格です。
思えばこれは子どもの頃からそうだったと今振り返っても思います。
自分と関係のない場所でもチクチクした言葉が飛び交っていると心が痛みます。
たとえばカフェでお茶してて、隣の隣の席ぐらいから聞こえてくる言葉とか…。
落ち着かない気持ちになったり、気分がふさいだりすることがあります。
誰か人がうまくいってないように感じると悲しくなるし、機嫌の悪い人がいたり言葉にトゲのある人と一緒にいると寂しくて涙が出そうになったり。
大人数が苦手で、一人時間を相当必要とするし、とにかく五感すべてが弱すぎてとても疲れやすいです。
そしてとにかくいろんなことにいちいち細かい。
でもそんな自分が嫌いじゃないです。
「自分らしいなぁ~」って思うことが多くて、自分のことが愛おしくなるときがあります。
太陽が沈む時間のジワ~ッと空の色が変わっていくところを見るのが好きです。
さっき食べたラーメンのスープの味がいつまでも忘れられません。
映画のちょっとしたセリフのやりとりに一人、感動しすぎています。
気に入った歌のフレーズは頭の中でグルグルグルグル。
興味あることの深掘りがたまりません。
笑ってもらえたらすごくうれしいです。
小さな、ほんの些細な出来事だけで機嫌が良くてそれだけで幸せで、
とにかく何よりも人が好きです。
一緒にいる人のことがとても好きになります。
「性格は変えられますか?」
これは本当によく言われる問題です。
私は思います。
変えようと思えば変われるんだろうけれど、
それよりも性格って、
こっちから見たらこう見えるけど、
ちがうところから見たらちがう見え方がして、
でも「そういうとこ、嫌いじゃないな」って思えるようになれたら良いなって。
「繊細な性格のおはなし」
ありがとうございました。
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