あなたの見え方、感じ方は?

みんなで一緒に、同じ部屋でテレビを見ていて、番組がCMに入ったときの話。

誰かがそのCMの商品が気になり、値段はいくらだろう、どこに売ってるんだろう、これ欲しいなというところに意識が向いています。
別の誰かは、そのCMを見ながら「この俳優さん、何ていう名前だったかな」が気になり、名前以外のいろんな情報が次々と思い浮かんでくるのに名前だけが出てこなくてモヤモヤっとしています。
また別の誰かは番組の合間のその時間、その直前の内容で気になったシーンを反芻しているのに、CMの映像が目に入ることでそれを思い出しにくくなっている。
 
同じ状況に一緒にいるときでも、私たちはそれぞれ違った見方をしているものですよね。
同じ絵がある人には壺に見えていても、ある人には人の顔に見えるように。
あなたの見え方、感じ方は?
カウンセリングの場面でもそうです。
相談者の方が最近の様子をお話してくだったり、その人の過去の体験を語ってくださったりする中で、私はもちろんその人の近況や出来事を知りたいと思っています。
だけどもう1つ。
その方にとってその状況はどう映っているんだろうということ。
 
誰かにとって特別な風景は、別の誰かにとっては通り過ぎるものだろうし、誰かが深く傷ついたままの出来事も、別の誰かにとって軽傷で済んだのかもしれません。
そして、それがその人の生きる世界なのであって、私はその人のそれを少しでも追体験できたら、と思っています。
 
「あなたの見え方、感じ方は?」
ありがとうございました。
 
皆様にとって今日が良い日でありますように。

投稿者プロフィール

島 幸樹
島 幸樹心理カウンセラー
くれたけ心理相談室 生駒支部
「人は日々進化し成長し適応へと向かっている」

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