情景描写から登場人物の心情を読み取るということ
カウンセリング以外で、子ども達の学習支援を行っています。
先日、小学生と国語の読解問題、物語文に取り組んでいた日の話です。
「この時の〇〇(登場人物)の気持ちとして、もっとも正しいものを記号で答えなさい」
物語の読解にはよくある出題です。
私が言います。
「情景描写から登場人物の心情を読み取るんだよ……、描かれている情景、空模様とか風景とかで、そのとき登場人物がどんな気持ちだったかを考えるんだよ
《暗雲が太陽を覆い隠した》
って書かれていたら、あんまり良くない気持ちに変わってきたのかなぁ…とか」
「なんで? 気持ちと空模様は関係ないやろ…」
というのがその子の主張。
笑
かわいいですよね。
気持ちはわかります。今は気持ちを答える問題が出されているというのに、どうしてそれが空模様と関係があるんだ。
…ですよね。
読解問題の解き方の話はそこまでにして、
とはいえ、情景と心情は確かに関係しますよね。
元気がない日や不機嫌な日は、空は暗かったり、かすんで見えたりします。
景色がゆがんでいることもあれば、歩く道がいつもより長く感じられる時があります。
風は冷たく、雨が痛く身体にあたってくるかもしれません。
同じ世界で同じ日常を生きるにも、その時の心の状態によって明るく映ったり暗く映ったり、温かかったり冷たかったり、フワフワしたりチクチクしたり。
皆さんは今、目の前にどんな景色が感じられますか?
そしてその景色はこのあと変わりそうですか?
それとも?
ありがとうございました。
「情景描写から登場人物の心情を読み取るということ」でした。
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